彫刻家は、その石や木の中から一個の作品が生み出されますが、
庭師は石、一個の石そのものを作品としてとらえます。
日本には何百年も前から石は百面体であるといわれています。
石の一面だけでその空間を生かしたり殺したりする場合もあります。
その作り手が経験と知性と教養により感動的な空間を
作り出すことができるのです。
そして樹々や草や水、その地の空気と一体となって庭といえるのです。
創造、喜び、哲学が与えられるのです。

KAZUTAKA SAWARAGI

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